契約社員と同じようなもの
期間工は、雇用契約は契約社員と同じ有期契約です。ただ契約社員と違い労働機関が満了しても契約延長ということがほとんどありませんので、本当に労働契約が最初から決まっています。
この期間工が主に就労するのが主に自動車製造工場です。求人雑誌には常に自動車メーカーが期間工の募集をかけていますので、目にする機会が多いです。
自動車製造工場は、24時間365日稼働です。就業時間は二交代制であったり三交代制であったりします。当然のことながら夜勤もあり、シフトによっては昼夜逆転生活します。この昼夜逆転生活は最初はなれるまで苦労しますが、慣れてしまえば大丈夫です。
手当て面も基本給にプラスして残業手当や深夜勤務手当がつきます。この手当てが期間工で多く占める点であり、欠勤せずに一か月勤務すればだいたい25万円稼ぐことが出来ます。そして、休日出勤手当も加算されればさらに一か月の給料が増えます。
このように稼ぎやすい労働環境ですので、この期間工には農閑期の専業農家従事者や短期間でまとまったお金が欲しい人が多く働いています。場合によっては田舎に住んでいる20代の若者が同い年で地元で正社員として働いている人よりも稼げてしまいますので、地元で働くより期間工で働いている人も多いです。契約が満了しても、新たな企業と期間工として契約を結べば、また働く事ができます。
バックアップ体制は万全
期間工が勤務する工場は地方都市に多くあり、自ら出向いて面接に行くことは皆無です。
期間工が面接を受ける際は企業側が地方都市の商工会議所の会議室を借りて出張面接会を開いたり、電話面接を行っている企業もあります。いずれにしても、この面接をクリアしないと働く事が出来ません。
面接をクリアして、いざ勤務となった場合も居住面でも企業側がバックアップしています。民間アパートの一室を寮として借り上げてそれをこれから期間工として働く人に貸し出しています。この場合は寮費として給料から天引きされますが、その額は自力でアパートを借りて家賃を払うより安い金額ですので、金銭的負担がかかりません。さらに、テレビや冷蔵庫や洗濯機といった最低限の生活家電も最初からありますので、トランク一つで赴任先に行くことが出来ます。
それ以外でも、企業によりましては赴任手当といったものを支給してくれる企業がありますので、期間工として働く場合は働く職種にも注目しないといけませんが、寮完備や各種手当といった点にも注目して選ばないといけません。
最も期間工の働く現場は製造ラインという誰でも覚えられて同じことの繰り返し作業のところですので、難しく考えて働く事はありません。
期間工とは、工場などで募集される働く期間があらかじめ決められている契約社員のことです。仕事内容は単純作業が中心であり、初心者でも働きやすいとされています。